成人の診療案内 成人の診療案内

当院では、理念に基づき
皆さまのお口が長く健康であり続けるための治療の流れを汲んでいます。
痛みがある場合は応急処置を行いますが、
「痛みのある所だけ削って、詰めて治す」という治療だけで終わりにはしません。
再発しないようにする・新たなむし歯を作らないようにするため
しっかり検査をさせていただいてから治療を進めていきます。
それに伴い、患者さまには必ず
むし歯や歯周病に対してのリスク検査を受けていただいております。

診療の流れ

MTM
(メディカル・トリートメント・モデル)
の予防プログラム

歯は一度削ってしまうと、詰め物の間を完全に封鎖することはできないといわれています。
そのため隙間からむし歯菌が入り込み、再発してしまう可能性はとても高くなります。
このリスクをふまえて当院では、スウェーデン式の予防プログラムを取り入れ、お一人おひとりの現状をきちんと把握し、
予防プログラムを立て、最小限の治療、歯科衛生士によるケアやホームケアのアドバイスなど、
お口が健康でありつづけるための総合医療メンテナンスを提供しています。

MTM予防プログラムの流れ

  1. 予防プログラムの立案

    リスク検査で取得したデータをもとに患者さまお一人おひとりに合った予防プログラムを立案します。

    初診時
    ①問診票の確認・当院の診療システム・治療の進め方について患者さまとお話させていただきます
    ②歯科医師および歯科衛生士によるお口の状態の確認(必要な方は応急処置を行います)
    ③唾液検査(むし歯のリスク検査)

    〈初診時のお願い〉
    ※唾液検査のため来院1時間前の歯磨き・ご飲食はお控え下さい
    ※初回は問診票の記入があるため予約時間の15分前の来院をお願いいたします
    ※初回は自費の唾液検査の金額(3850円)となります(応急処置のある方は滅菌消毒管理料含め5500円となります)

    2回目の来院
    ①歯周病検査・口腔内写真撮影・プラークの染め出し検査
    ②レントゲン撮影
    ③お食事アンケートの確認

  2. 初期治療

    むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルム(プラークや歯石)を除去します。
    クリニックで行うプロフェッショナルケアと、ご自宅で行うホームケアをこの時期にきちんと行うことで、初期のむし歯や歯周の膨張を改善することができます。
    ホームケアについては、効果的な歯磨きの方法などを歯科衛生士からアドバイスいたしますので、ご安心ください。

    • 歯面の清掃
    • TBI(ブラッシング指導)
  3. 再評価

    歯周検査・磨き残しの評価を行います。
    初期治療及びホームケアの結果と、ご来院当初からの変化を確認し個人にあったプランの立案に役立てます。

    • 歯周病の外科処置
    • 歯のPCR検査(プラークの染め出し)

    ※1回目はリスク検査で行います。

  4. 歯科医師による処置

    口腔内・かみ合わせを確認し、必要な方には治療を行います。 必要に応じて大学病院とも連携し、より適した治療を選択できるようカウンセリングいたします。
    場合によっては親知らずの抜歯などの外科治療も行います。

    • むし歯の治療
    • 歯周病の外科処置
  5. メンテナンス

    お一人おひとりの口腔リスクに合わせた健診期間を設定し、 個別の予防プログラムに基づいた最適なメンテナンスを行います。
    また当院では、患者さまの状況をより把握し、小さな変化にも気づいてさしあげられるように、歯科衛生士を担当制にしています。
    この体制のもと、口腔トラブルの前の変化に対応しながら「病気になりづらい口腔」へと導きます。

リスク検査とは

むし歯の原因は個人によって異なります。
きちんと磨いていたのにむし歯になってしまったのはなぜでしょう?
検査を行うことでその原因を明らかにすることができます。
原因を突き止めたうえで対応できるため、無駄なく効果的に予防を行うことができます。

検査の流れ

  1. 唾液検査

    唾液の分泌量や唾液の質、むし歯の原因となる細菌の量を調べます。その結果によって予防法を計画します。

    料金 大人 ¥3,500 +
    料金 大人 ¥3,500 +
  2. 歯周病検査

    歯と歯茎の間にある溝(歯周ポケット)の深さを測定し、歯周病の進行度を調べます。

  3. プラークの染めだし(歯のPCR検査)

    プラーク(歯垢)の付着部位を調べて記録します。
    赤く染めだすことで普段の歯磨きで磨けていない箇所を見やすくしていきます。

  4. 口腔内写真撮影(12枚法)

    処置前のお口の状態を写真に残し、記録します。
    この写真は歯や歯茎の状態の観察や予防プログラムの計画に役立てます。

  5. レントゲン撮影

    お口は全体で機能しているため、お口全体を診断する必要があります。
    歯や骨の状態を1本ずつ細かく見させていただくため、お口全体のレントゲンを撮ります。

  6. 検査完了

    検査結果を資料でお渡しします。
    結果によって今後どのような治療が必要か判断し、進めていきます。